F社からは、「面接官が500名と多く、目線合わせが上手くいっていない」というご相談を受けました。F社では30代後半~50代の面接官が約500名、採用に携わっています。1度に全員の目線合わせをすることは難しいと考えたため、1時間半の面接官研修を30~60名ごとに全9回、実施することにしました。
研修をしていくなかで、目線合わせだけではなく、採用市場における外部環境について知識が少ないことにも課題があると気が付きました。そのため、目線合わせと同時に外部環境の説明を行うことで、単なる目線合わせの研修ではなく、採用に関わる社員のレベルを上げることを目指しました。具体的には、F社の業界人気は数年前より落ちていることを知らない面接官の方が多く「学生はウチを選ぶだろう」という自信のある方が多くいらっしゃると感じました。しかし、外部環境を正しく理解していないと、選考を受けに来た学生に対して正しいアプローチが出来ません。学生の動機付けをできずに採用が上手くいなかないことの原因となりえます。そのため、外部環境の理解も見極め基準の統一と同様に進めていきました。
結果として、研修参加者からは「自分の評価が甘かったことが分かった(⇒目線合わせ)」「新卒市場の現状が理解できた(⇒外部環境の理解)」などの声を頂きました。