H社はセラミック製品のイメージが強く、他の技術系学生の採用に課題を抱えていらっしゃいました。
そこで様々な技術系の学生に「専攻分野を活かせる」ということを伝えるため、大学訪問リクルーター制度を構築することにいたしました。
制度構築は2年の期間をかけました。制度構築1年目には、それぞれの大学OBがリクルーターとして大学訪問し、成果がでる大学とそうでない大学に分け、理由を分析をしました。制度構築2年目には、前年に成果が出なかった大学への設計見直しを行い、各大学で同様の成果が出るよう、大学別戦略ミーティングとリクルーター研修を繰り返しました。
普段現場で働くリクルーターたちは、業界動向や会社経営などのマクロな視点を持っていなかったため、リクルーター研修では、事業の価値や、企業の価値を語れるよう育成しました。
H社にはまじめで実直な方が多く、はじめは「何したらいいか分からない」「大きなことを語る自信がない」と漠然とした不安を抱えていたリクルーターの方々が多くいらっしゃいました。しかし、研修を繰り返し受講していただくことで自信を付けていただき、大学訪問リクルーター制度からの母集団形成や動機づけの成果が着実に上がっていきました。最終的に、このリクルーター制度構築後の内定承諾率は40%から70%へとあがりました。