総合商社は学生人気の高い業種であるため、優秀な学生と比較的接触しやすい状況にあります。しかし、J社では、選考を受けていた学生が、自社より規模が大きい総合商社に入社してしまうという課題を持っていらっしゃいました。
その背景には、学生がいくつかの商社を比べる際に、大きな違いを見つけられず、最終的に複数の企業から内定をもらった際に、企業の規模で選んでしまうことが挙げられます。他にも、そもそも学生が総合商社の事業内容や仕事内容を正しく理解できておらず、企業ごとの違いをイメージするまでに至らないという課題感もありました。
そこで、J社では5日間のインターンシップを実施して、総合商社についての正しい理解と他社との違いの理解を促すことを目指しました。インターンシップでは、前半に自己分析と会社理解を組み合わせたワークを実施し、「そもそも何のために働くのか」「総合商社ではどのような価値発揮ができるのか」を考えてもらう機会を設けました。後半のワークでは、総合商社のプロジェクトを体感するワークと新規事業を立案するワークをご用意しました。プロジェクトの中での模擬業務や新規事業立案の際には「J社らしさ」や「J社がこの事業を行う意義」といった点を何度も学生に伝えることで、他社との差異を感じてもらいました。 結果として、インターンシップに参加した学生の選考移行率、内定率は非常に高く、採用に繋がるインターンシップになりました。J社の担当者様からは、「実際にインターンシップに参加した学生が業界1、2位の企業の内定を辞退してJ社にきた」と、嬉しい報告を頂きました。