事例: 企業がインターンシップを行う3つ

2018. 07/11

企業がインターンシップを行う3つの目的

  1. 1.インターンシップの目的① ~母集団形成~
  2. 2.インターンシップの目的② ~企業ブランディング~
  3. 3.インターンシップの目的③ ~ミスマッチ防止~
  4. 4.まとめ

新卒採用担当の皆様が、2013年ごろから頭を悩ますインターンシップ問題。
特に直近2,3年は、広報解禁の3月以降のエントリー数が減っており、
多くの学生が2月末までにある程度志望企業を絞っているという状況で、
インターンシップの開催は当たり前、重要性は年々高まっています。
今回は、そんなインターンシップについて、そもそもの開催目的から考えていきます。

インターンシップの目的① ~母集団形成~

インターンシップの最も代表的な目的は、「母集団形成」です。
新卒採用活動が12月1日広報解禁、4月1日選考開始だった頃に比べ、
3月1日広報解禁6月1日選考開始になってからは、
広報にかけることのできる期間が1か月短くなっています。
結果、各社は広報解禁前から多くの学生と接触し、母集団形成をする戦略を取りました。
また、上述したように3月以降に集まるエントリーが少なくなっています。
誤解を恐れずに言えば、インターンシップは就職活動の学生にとって、
実質的にはこれまでの説明会と同様の位置づけとも考えられており、
企業にとっては母集団形成のための重要な施策の一つがインターンシップだと言えます。

インターンシップの目的② ~企業ブランディング~

人が企業のことを詳しく調べるタイミングは、人生の中で3回しかないと言われています。

1. 就職・転職活動
2. 株式投資
3. 親として子供の就職先を調べる

最初に抱いた企業へのイメージは、そう簡単に覆るものではありません。
例えば、社会人数年が経って株式投資をしようと思った時、
あるいは社会人になって自社で利用するサービスを検討する時、
すぐに思いつくのは就職活動でお世話になった企業ではないでしょうか。
つまり、インターンシップを含め新卒採用活動は、
広義では未来のお客様を作っていくブランディング活動でもあるのです。

そして、近年のインターンシップ参加学生の増加や実施企業の増加を踏まえると、
インターンシップを通して企業ブランディングを図っていくことが重要と言えます。
複数企業のインターンシップに参加する学生にとって、
インターンシップが他の会社よりも満足度の高い内容であることは重要であり、
将来の顧客獲得や市場でのブランド力向上に繋がる活動と言えるのです。

インターンシップの目的③ ~ミスマッチ防止~

インターンシップでは短くても半日、長い場合だと半年程度の時間をかけて
学生とコミュニケーションを取ることができ、企業と学生のミスマッチを防ぐことに繋がります。
たとえば、業務体感型のインターンシップであれば、
実務に近い仕事を行うことができるので、
本当に自分自身がその仕事をしたいのかどうか、
本当にその仕事に向いているのかどうか、
学生自身がしっかりと考えることができます。
また、インターンシップを通して、学生の志向性や能力を見極めることが可能です。
結果的にミスマッチがなくなり、採用後の活躍にもつながるのです。

まとめ

インターンシップが流行りだしてから、既に5年近くが経過しようとしています。
この数年間で、インターンシップの目的を果たせている企業とそうでない企業の
新卒採用での採用力は大きく開いてきていると感じます。

1. 母集団形成
2. 企業ブランディング
3. ミスマッチ防止

まだ、導入されていない企業様も、インターンシップの戦略を考えようとしている企業様も
改めて上記のインターンシップの目的から考え直してみてはいかがでしょうか。

— この記事の著者

河本 英之

シーズアンドグロース株式会社 代表取締役

2005年、株式会社リンクアンドモチベーションに入社。
採用戦略から組織人事領域に従事し、大手企業から中小企業まで幅広く500社以上の採用・育成コンサルティングを担当。

2010年7月、シーズアンドグロース株式会社を設立。
独自かつフルカスタマイズのプログラム作りで、多くの企業の新卒採用と人材育成を担当。

業界業種・企業規模問わず、数多くの企業様の新卒採用・人材育成をご支援させていただいた経験をもとに、経営者様・人事担当者様のお役に立つ情報をブログにてお届けしていきます。

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