事例: 新卒採用データまとめ 有効求人倍

2018. 08/17

新卒採用データまとめ 有効求人倍率・内定承諾率・各企業の取り組みについてご紹介!

  1. 1.有効求人倍率について
  2. 2.内定辞退率について
  3. 3.その他 新卒採用に関するデータについて(インターンシップ実施率、Webセミナー実施率など)
  4. 4.各企業の取り組み
  5. 5.まとめ

近年の新卒採用ではリファラル採用やダイレクトリクルーティングなど、採用手法が多様化しています。
その背景には、少子化などの影響で人材不足、「超売手市場」と言われる市況環境が挙げられます。
必要な人員数、優秀な人材を確保するために、一部の企業は採用手法に工夫を凝らし、
効果的な施策で採用成功に結び付けているのです。

市況環境が変化する中で有効な採用施策を実施するためには、他社の動向を知っておく必要があります。
そこで本記事では、自社の取り組みや採用状況のポジショニングが理解できるよう、
新卒採用に関する各種データをまとめました。

有効求人倍率について

有効求人倍率とは1人当たりの求職者に対して、どれだけの求人数があるのかを示す指標のことです。
前月から繰り越された求職者数と求人数に、新規求人倍率分の求職者数と求人数を加算して統計を出すもので、
いずれもハローワークによって集計されています。
どちらも人手不足、人手余剰の状態や景気の動向を示す指標となりますが、
新規学卒者(その年に4年制大学や短大、専門学校を卒業したもの)を含まない指標であります。
ちなみに、直近の有効求人倍率は1.62倍(2018年6月)で、前月に比べて0.02ポイント上昇しており、
1974年1月以来の高い数値となっています。
また、民間企業の求人総数も前年度から5.8万人増加しているとのこと。
つまり、企業が人を求めている数に対して、職を探している人が少ない状態であるにもかかわらず、
企業が人を求める数は増加し続けている状態だと言えます。

では、新卒採用における有効求人倍率にあたる指標はどうでしょうか。
リクルートワークス研究所が発表した「第35回ワークス大卒求人倍率調査(2019年卒)」によると、
前年度の1.78倍を0.10ポイント上回る1.88倍で、7年連続の上昇となっています。
つまり、新卒採用においても企業が求める数に対して、学生の数が少ない状態です。
1.88倍ということは、求人188枠に対して、採用できる学生が100名しかいない状態です。
こういった現状から、昨今の新卒採用市場は「超売り手市場」と言われています。

内定辞退率について

このように、「超売り手市場」と言われる状況においては、
採用枠よりも数多くの内定を出してたとしても、辞退されてしまうケースは少なくありません。
実際に、2018年卒を対象にした「マイナビ企業新卒内定状況調査」によると、内定辞退率は53.5%となっています。
内定辞退率とは、企業が内定を付与した学生の数に対して、内定を辞退してしまう学生が占める割合を示したものです。
内定辞退率が高いことは人事担当者からすれば、悩ましい問題ではないでしょうか。

ちなみに、2018年卒の学生を対象にしたマイナビの内定率調査(2017年8月実施)では、
学生一人当たりの内々定保有者数は2.2社(2017年卒は2.1社)となっています。
つまり、学生は一人当たり約2社の内定を保有している計算になり、学生に有利な状況と言えます。

その他 新卒採用に関するデータについて(インターンシップ実施率、Webセミナー実施率など)

有効求人倍率や内定承諾率の数値から、他社も同じ悩みを抱えていることが理解できたのではないでしょうか。
それでは近年、多くの企業が取り入れている「インターンシップ」「Webセミナー」は、
どれくらい実施されているのかデータを確認していきましょう。

インターンシップ参加率・実施率

インターンシップとは、学生が企業などにおいて就業体験を行う期間や取り組みを指す言葉で、
専門性の高い人材の育成やキャリア教育を目的として、数多くの企業で実施されています。
マイナビの調査によると、2018年卒学生のインターンシップ参加率は5年連続増加の65.2%です。
この背景には新卒採用の早期化や長期化が挙げられます。
同調査によると、インターンシップ実施率も過去最高の56.7%を記録しています。
実施時期に関しては就職活動が解禁される直前である2月が最多で、
次いで夏休みの時期にあたる8月となっています。

Webセミナー実施率・実施企業数

近年の新卒採用では採用手法が多様化している他、
「Webセミナー」を活用する企業も増えてきました。
通常のセミナーや説明会は、参加者が会場まで足を運ぶ必要がありますが、
Webセミナーは参加者がインターネット上で参加できるため、
広いエリアの学生に向けて、足を運んで必要がない形で情報を発信することができます。
特に遠方の学生を採用ターゲットとしている企業では、Webセミナーを積極的に取り入れています。

マイナビの調査によると、Webセミナーの実施率は1割で、
上場企業に限ると4社に1社が実施経験ありと回答しています。
また、2012年にWebセミナーを実施した企業数は僅かに87社でしたが、
2017年には857社と、5年で約10倍増えています。
まだまだ実施率は高くありませんが、今後注目すべき施策のひとつと言えるでしょう。

各企業の取り組み

学生有利の状況が続いている中、従来の採用手法ではどうしても内定辞退率が上がっていく一方です。
「インターンシップ」「Webセミナー」などの様々な手法が出てきている中、
独自性のある方法で採用をしている企業もあります。

株式会社カヤック

株式会社カヤックでは、「1社だけの合同説明会」を開催しています。
1日を使って同社の面白さを実感してもらおうと、
社員が各自でブースを出展し、実際に働いている多くの社員から話を聞くことができます。
参加者からの評判も高く、社長自らが給与事情を語るセミナーもあるそうです。

株式会社サイバーエージェント

株式会社サイバーエージェントでは、「弟子入り採用」を行っています。
スケジュールも過密な新卒採用ですが、少しでもビジネスの現場を知ってもらおうと、
選考で選ばれた候補者を採用しています。
様々な分野の師匠に2日間弟子入りするなど、
就職活動の時期ならではの採用手法を取り入れています。

まとめ

人手不足が叫ばれる「超売り手市場」が続く昨今、
様々なデータからも分かるように、従来の採用手法では通用しなくなっています。
最後にご紹介したような独自性が強い手法をいきなり取り入れることは難しいかもしれませんが、
自社の採用進捗や採用実績、取り組みについて振り返り、
今後何を行っていく必要があるのかを検討してみてはいかがでしょうか。

— この記事の著者

シーズアンドグロース 新卒採用事業部

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